
株式投資をはじめてみたいけど、なんだかむずかしそう。
なにからはじめたらいいかわからないなぁ。
基本的な仕組みについてわかりやすく知りたいな。
こんなお悩みを解決します。
- 株式投資の仕組みをわかりやすく解説
- 株を買って得られるものを解説
- 会社が上場する目的、上場のメリット、株価が動く仕組みなどを解説
- 株の買い方、はじめ方を解説
今回は投資の中でも王道の投資と言える、【株式投資】について解説していきます。

投資初心者のはむちーです!
今日もよろしくお願いします。

今日も一緒に勉強していこうね。
【株の『超』基本】株式投資の仕組みをわかりやすく解説

いますぐ投資をはじめた方がいい理由については、【投資をしないリスクを知ろう】投資をする人生としない人生の違いで詳しく解説していますので、こちらをご覧ください。

投資の王道・株式投資の仕組みを学ぼう
投資の王道は株式投資、つまり株を買うことから始まります。

とうしのおうどう?
株を買うってどういうこと?

そもそも株を買うというのはどういうことなのでしょうか?
株を買うことは、会社のオーナーになること
株を買うと、買った株数の分だけその会社の所有権をもつことができます。
つまり株を買うと、間接的にその会社のオーナーになるのです。
わかりやすく言うと、例えば会社の株が
- 全体で100万円
- 1株1万円
であれば、
- 1株購入(1万円の出資)で1%の所有権を持つ
- 10株購入(10万円の出資)で10%の所有権を持つ
といったイメージです。

ちなみに50.1%の株を購入すると、その会社の経営上の意思決定をほとんど自らで行うことができます。
株式会社の仕組み

とある起業家の青年が会社を立ち上げることにしました。
会社の立上げ・経営のためには資金を集める必要がありますが、自分の蓄えや銀行からの借金には限度があります。
そこで青年は人にお金を借りることにしました。
ところが貸してくれる人は縁もゆかりもない青年にいきなりお金を貸してはくれません。

どうやって他人にお金を借りるの?
そこで起業家の青年はこう言います。
「頑張って会社立上げて、必ず成功させます!だからお金を貸してください!
もちろんタダでとは言いません!
お金を貸してくれる代わりに、貸してくれた分だけあなたに会社の所有権をあげます!
そして事業がうまくいったら利益を分配します!」
その約束の証として、青年はお金を出資してくれた人ひとりひとりに預り証を渡しました。
この預り証が株(証券)です。
この株によって立ち上げられた会社を株式会社といいます。

なるほど~、株ってお金の預り証のことなんだね。
株主になって得られるもの
株を買って会社の株主になると、出資者には以下のメリットがあります。
- 配当金・株主優待を得られる(インカムゲイン)
- 株が値上がりしたときに売却すれば値上がり益が得られる(キャピタルゲイン)

インカムゲインとキャピタルゲイン…

どちらも株を買うことで得られる利益だね。
株式の上場と証券取引所の役割

会社が上場する目的
会社がより大きな資金を調達するためには、さらに不特定多数の人から資金を集めなければなりません。
つまりもっと大勢の人から株を買ってもらう必要があるのです。
そのために証券市場(しょうけんしじょう)というものが存在します。
証券市場はまさに市場(いちば)のようにたくさんの株が並んでおり、世界中の誰もが自由に株を選び、売買できる場所です。
たくさんの人に株を買ってもらうために会社の株を市場(しじょう)に売りに出すこと、これを株式の上場といいます。
上場して証券市場に売りに出されることで世界中の人が株を購入することができ、会社はよりスムーズに資金を集めることができるようになります。
証券取引所
上場された株は証券取引所で自由に売買されることになります。

- 東京証券取引所
- ニューヨーク証券取引所(アメリカ)
- ナスダック証券取引所(アメリカ)
- ロンドン証券取引所(イギリス)
投資家(株を買う人)は証券会社などを通じて、証券取引所で売られている株を購入することができます。
東京証券取引所の中ではさらに、
- プライム(旧・東証一部)
- スタンダード
- グロース
と3つのカテゴリに分かれています。
会社が上場するメリット
証券市場に上場すれば誰もが自由にその会社の株を買うことができるようになるため、会社はお金を集めやすくなります。
また不特定多数の人が自由に株を売買するため、自然と株価(株の値段)に流動性が生まれ、株価が上がることが期待できます。
- お金を集めやすくなる
- 株価が上がることが期待できる
会社が上場するデメリット
上場することはメリットだけではありません。
上場すると不特定多数の人が株を買ってくれるのでお金を集めやすくなる反面、逆に言えば誰にどれほどの株を買われるかわかりません。
株はお金を出資してもらう代わりに、出資者に会社の所有権を与えるものです。
言い換えれば株を買われれば買われた分だけ、会社の所有権をとられることになるのです。
下の表は会社の株を持っている比率(持株比率)と、それに応じた株主の権利をまとめたものです。
持株比率と株主の権利 | |||
50.1% | 取締役の選任・解任ができる 取締役・監査役の報酬の決定ができる 配当金の金額の決定ができる | ||
66.7% | 定款(会社のルール・決まり)を変更できる その他会社の経営の重要なことを決定できる | ||
100% | すべてを自分の意志で決定できる |
本来はもっと細分化されるのですが、今回はわかりやすくするために簡潔な表記にしました。
50.1%を超えると自由に取締役を選んだり解任したり、配当金の金額を決められるなど、経営者からするとなかば会社を乗っ取られるような状態になります。
さらに66.7%を超えてくるともはや株主が実質的な経営者のようになります。
つまり上場するデメリットとして、株を買われすぎると自由に経営できなくなる恐れがあるのです。
- 誰にどれほど株を買われるかわからない
- 株を買われすぎると自由に経営できなくなる恐れがある。

株の買われすぎも問題なんだね。

自由に経営するために、あえて上場しないという会社も多いんだよ。
- サントリー
- アサヒ飲料
- ヤンマー
- 大塚製薬
- 大創産業(ダイソー)
- 竹中工務店
- 佐川急便
- JTB
どの会社も誰もが一度は名前を聞いたことのある大企業ですね。
他にも上場しないという選択をしている大企業はたくさんあります。
株価(株の値段)が動く仕組み

株の値段のことを株価といいます。
上場して市場(しじょう)に出回った株はどのような理由や背景から、価格を上げたり下げたりするのでしょうか?
株価に主に影響を与えるものとして、

- 会社の業績
- 業界全体の景気
- 景気の動向指数、円安・円高の情報、アメリカの株価
- 世界情勢
などが挙げられます。
例えば会社の業績が上がったときの株価の動きは以下のようなイメージです。

いろんなことが株価に影響を与えるんだね!
株式投資でお金を増やす

株式投資でお金を増やす方法は大きく分けて、
- インカムゲイン(配当金・株主優待)
- キャピタルゲイン(株の値上がり益)
この二つでした。
詳しくみていきましょう。
配当金
株式投資でお金を増やす一番簡単な方法は、ずばり配当金(インカムゲイン)です。
配当金は株を買うだけで年に1回ないし2回、会社が得た利益の一部を還元されるかたちで受け取ることができます。
およそ会社の純利益の3割が配当金として株主に配られます。
ただし注意点として
- 配当金の金額や配当金を出すかどうかなどはすべて会社が決める
- 会社に利益がでていなければ配当金がでない
ことがあげられます。
株主優待
株主優待は会社が株主に自社製品やサービスを提供する制度です。

自社ブランドの商品券などがよく提供されています。
株主優待は上場企業の約3割が実施しています。
株主優待といえばテレビにもよく出ている、株主優待のみで生活しているという桐谷さんが有名ですね。
株の売買
株式投資でお金を増やす方法としてもうひとつは、株の売買でお金を増やす方法(キャピタルゲイン)です。
買った株が値上がりしたときに売ったら、値上がりした分だけ利益になります。
単純に「安く買って高く売る」ことで利益を出す方法です。
株の売買には買いと売りがある
株の売買で利益をあげるには買いだけではなく、売りのやり方もあります。
売りは株価が下がるのを見越して、先に株を売って下がったところで買い戻し、その差額を利益にする方法です。
売りは買いに比べて難易度が高いので、初心者の方はまずは買うことから始めてみましょう。
株、なにからはじめる?
株式投資をはじめるにあたって、どんなふうに株を選べば良いのでしょうか?
自分にとって身近な株を買ってみる
株は日本の会社だけでなく世界中の会社の株を買うことができます。

世界中の会社の株を買える…?

まずははむちーが知っている会社を思い浮かべてみるといいよ!
たとえば世界中の株を
- 日本株
- 米国株
- その他の国の株
に分けて考えてみます。
日本株
- 電化製品 → ソニー、パナソニック、日立
- 化粧品 → 資生堂、花王、コーセー
- 食料品 → 日清製粉、森永製菓、ブルボン

どの会社も普段の生活で身近に接している会社だね。

ほんとだ、普段利用してる商品の会社ばっかり!
米国株
アメリカの株でも同じように考えてみます。
- 電化製品・技術系 → アップル、インテル、IBM
- ヘルスケア → ジョンソンエンドジョンソン(医療機器・ヘルスケア商品)、PG(SK−Ⅱなどの化粧品)
- エンタメ → ウォルト・ディズニー

なるほど〜、こうしてみるとどの株も身近に感じるね!

まずは難しいことは考えずに、
自分が好きな製品や商品を作っている会社の株に興味を持てばいいんだ。
株の買い方
株の買い方には大きく分けて2つ種類があります。
主な株の買い方
- 会社の株を個別に買う
- 複数の会社の株をおまとめ買いする
会社の株を個別に買う
ひとつはオーソドックスに、自分が気に入った会社の株を買う買い方です。
例えばソニー製品が好きならソニーの株を買ってみる。
ジョンソンエンドジョンソンの製品が好きならジョンソンエンドジョンソンの株を買ってみる、といった感じです。
はじめの第一歩は難しく考えず、まずは買ってみて実際に株主になってみると株に対する理解が一気に深まります。
株をおまとめ買いする
いくつかの優良な会社の株をまとめて買う買い方もあります。
投資信託もしくはETF(上場投資信託)のいずれかの買い方です。

投資信託とETF?

どちらも株をまとめて買える点は同じだけど、いくつか違いがあるよ。
投資信託とETFについては【投資信託とETF】どっちがいいの?インデックスファンドのVTIで比較でわかりやすく解説しています。

利益を上げるだけではない、株式投資の楽しみ

株を買うことは、利益を上げてお金を増やすだけではない楽しみがあります。
株主は会社の応援団
株を買うということはその会社に出資するということです。
自分が大好きな製品を作っている会社や、尊敬できる経営者の株を買えば、文字どおりその会社を応援することができます。
共感できる事業に出資して応援できることは、株の素晴らしい側面です。
経済の動向をチェックする習慣がつく
株式投資を始めると、普段の生活のなかで経済がグッと身近なものになります。
株を買うと経済のニュースなども耳によく入ってくるようになり、自然と経済の動向に対してアンテナを張れるようになります。
まとめ
今回は【株の『超』基本】株式投資の仕組みについて解説してきました。
今回のまとめにいきましょう。
- 株を買うことは会社のオーナーになること
- 株はお金の預り証。株によって立ち上げられた会社が株式会社
- 株を買って得られるものはインカムゲイン(配当金・株主優待)とキャピタルゲイン(株の値上がり益)のふたつ
- 会社が株を証券市場に売りに出すことを株式の上場という
- 株価の動きに影響を与えるものには業績、景気、世界情勢などがある
- 株式投資には利益を上げるだけではない楽しみがある

ちょっとだけ株のことわかった気がする!

偉いねはむちー、今日もお疲れさまでした。