
最近よく聞くNFTって、結局なんなの?
こんな疑問を解決します。
2021年頃から話題になっているNFT。
デジタルアーティストのBeeple氏が制作した「Everydays -The First 5000 Days- 」は、約75億円というNFT史上最高額で落札されました。

高額な取引が話題になるなか、日本国内でも芸能人をはじめ著名人が続々と参入しています。
ただ仕組みがイマイチわかりづらいのが難点です。
そこで今回は、NFTについてまったく予備知識のない方に向けて解説していきます。
記事を読んでいただくことで、今沸き起こっているこの大きな波が一体なんなのか理解でき、あなたがチャンスを掴むきっかけになるかもしれません。
- NFTの仕組み
- NFTの価値
- NFTのいいところと問題点
- NFTの購入方法
NFTの仕組みとは

「NFTはノンファンジブルトークンの略です」
と言われてもピンとこないので、ノンファンジブルトークンは一旦脇に置いておきましょう。
これまでネット上のデジタルデータは簡単にコピー・複製ができました。
写真やアートなどは、スクショすれば誰でも保存することができますよね。
NFTはブロックチェーンの技術によって、このデジタルデータの【所有権】を明確にできるようになったのです。
「デジタルデータ【A】は無数にあるが、NFT【A】は世界で唯一無二のもの」という証明ができるようになりました。
NFTの価値とは

「北の国から」というドラマをご存知でしょうか?
Z世代の方はもしかしたら馴染みがないかもですが…。
ドラマのなかでも屈指の名シーンが、主人公:ジュンが泥のついた1万円札を握りしめて泣いているシーンです。
上京するために地元・北海道から旅立つジュン。
かつては大きくて偉大な存在だったが、いまでは小さく頼りない父:五郎。
出発の日、東京まで行くトラックに乗り込んだジュンは、トラックの運転手にあるものを渡されます。
運転手:「見てみろ、泥がついてるだろ。
その1万円札を親父さんに渡されたけど、受け取れん。取っとけ」
ジュンは、
- 父に反抗して上京する自分への反省
- 貧乏で食うにも困るはずなのに、自分を想ってくれた父の不器用な愛情表現
- 泥がついているということは畑仕事の合間に大慌てでかき集めてきたのだろうか…?
- 父と妹と暮らした日々を思い返し、故郷・北海道を去る寂しさ
いろんな感情が入り混じって、東京行きのトラックの助手席で涙を流し、泥のついた1万円札を握りしめているのだった…。
で、これをNFTの説明に当てはめるとですね、
1万円札=代替可能なもの
父:五郎から貰った泥のついた1万円=代替できないもの
といえます。
1万円札はどの1万円札でも同じ価値のはずですが、ジュンにとっては父:五郎から貰ったこの1万円札は決して他の1万円札とは違うはずです。
いわばNFTは、ジュンが泣きながら握りしめていた1万円札が、代替できない、世界で唯一無二の1万円札であることを証明するものなのです。
なぜデジタルデータに価値がつくのか
NFTが世界で唯一無二のものと証明できることはわかりました。
しかしなぜデジタルデータにこれほどの高額な価値がつくのでしょうか?
例えば古い切手を思い浮かべてみましょう。

現在はその切手が使うことができないとしたら、切手としての価値はないかもしれません。
しかしその切手には、下記のような価値があるはずです。
- 古く希少な切手を持っているという、コレクション欲を満たしてくれる
- 希少な切手を持っているのが自分だと自慢できる(承認欲求)
- 今後価値がついて値上がりするかもしれない(キャピタルゲインを狙える)
NFTはまさにこの切手のようなものでして、「この切手は唯一無二であり、所有者が自分である」ことを証明するものなのです。
NFTの現在地

NFTの現在地ということで、いくつかNFTの具体例を見てみましょう。
2022年1月にはジャスティン・ビーバーが129万ドル(約1.5億円)でNFTを購入したことがニュースになりました。
ちなみにジャスティンはこれ以前にも多くのNFTを所有しています。
※ただしこのニュースの信憑性はチョット微妙でして、「ジャスティンの財布から出たお金ではない」というニュースも出てきています(2022年2月18日)
- ナイキ(NIKE)
- ドルチェ&ガッバーナ(Dolce&Gabbana)
- バーバリー(BURBERRY)
- ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)
- フェラーリ(Ferrari)
上記のような有名ブランドが続々とNFTに参入しています。
現在有名・無名を問わず、世界中で多くの人たちがNFTを作成、発表しています。
NFTはなにがいいの?

NFTの良いところを挙げると、下記にまとめられます。
- 所有の証明がされる
- 価値が上がる可能性がある
- アーティスト(創作者)に半永久的にマージンが入り続ける
- 国や企業など特定の管理者の介入なく、流通させることができる
デジタルアートのアーティスト(創作者)はこれまで自分の作品の価値の証明が難しかったのですが、NFTによってその価値を証明できるようになりました。
作品を販売後、新たな所有者が仮に転売したとしても、転売された際にも創作者にマージンが入るようになりました。
つまり2次流通、3次流通とどこまでいっても元々のアーティスト(創作者)に報酬が入り続ける仕組みです。
もちろん本人の死後も遺族や任意の人物・団体が受け取り続けることができます。
NFTの問題点

現在考えられるNFTの問題点としては、下記が挙げられます。
- 所有権はあるが、著作権はない
- 法整備が追いついていない
- 慎重に行動しないとリスクがある
ブロックチェーンは分散型の世界です。
分散型の世界の良いところは非中央集権で分散されているところなのですが、これは諸刃の剣でして。
特定の管理者がいない自由は、裏を返せば誰も管理してくれないということでもあります。
例えば詐欺被害に遭ったり、誤った送金をしてしまった場合、誰も守ってはくれません。
すべては自己責任の世界で、法の整備も追いついていません。
むしろ法や国家・自治体、特定の企業などの管理から離れようというのがブロックチェーンの潮流ですから、しかたのないことかもしれません。
NFTに限らず、DAOやDeFiなどWeb3の世界では非常に慎重に行動する必要があります。
NFTの購入方法

NFTの購入方法のフローチャートは下記の通りです。
- 仮想通貨取引所の口座を作る
- ウォレットを作る(MetaMask)
- マーケットプレイスに行く(OpenSea)
流れとしては、
仮想通貨取引所でNFT購入用のコインを購入して、
MetaMaskでWeb3用のお財布を作って、
OpenSeaでお買い物をする
と、こんなイメージですね。
仮想通貨取引所
まずは仮想通貨取引所で、NFT購入用の通貨ETH(イーサ)を用意します。
おすすめの取引所はコインチェック です。
MetaMask
MetaMaskは仮想通貨ウォレットと呼ばれるものでして、仮想通貨を保管するための、いわばお財布のようなものです。
NFTの購入をはじめ、Web3ではウォレットが必須となります。
OpenSea
OpenSeaは世界最大のNFTマーケットプレイスです。
NFT版のAmazonとか、楽天市場のようなイメージですね。
誰でもNFTを出品できる
NFTは購入だけでなく、誰でも出品することができます。
購入・出品方法についてくわしくは、今後加筆していきます。
NFTの今後

NFTに限らず、Web3.0の未来は明るいです。
いままさに大きな波が起こっています。
今後日本国内でも間違いなく、より浸透・拡大していくはずです。
当ブログでは今後もNFT、Web3.0の情報をお届けしていきます。