
つみたてNISAをやった方がいいって聞いたけど、なんでやった方がいいの?
やる意味とか、メリットがよくわからないな…。
こんなお悩みを解決します。
- つみたてNISAの仕組みとメリットをわかりやすく解説

初心者の方のためにわかりやすく、簡潔に解説していきますね。
2022年からはじめよう【つみたてNISA】初心者ガイド

つみたてNISAとは、国民の資産形成のために投資を推奨する目的でつくられた制度です。
NISAは、 Nippon Individual Savings Account
の略で、英語を直訳すると「個人貯蓄口座」なのですが、日本語の意味は「少額投資非課税制度」というものです。
さっそく結論からいきます。
順番に解説していきます。
つみたてNISAはお得な制度だから利用しないともったいない
投資そのものはつみたてNISAを利用しても、しなくてもどちらでもできます。
証券会社で口座を開き、株を買うことで投資は簡単にはじめることができます。
ただおなじ投資をするのであれば、つみたてNISAの制度を利用しないと非常にもったいないです。
つみたてNISAは投資の利益が非課税になる
なぜつみたてNISAを利用しないともったいないかというと、
つみたてNISAは投資で得た利益が非課税になる制度だからです。
通常投資で得た利益には約20%(正確には20.315%)の税金がかかりますが、つみたてNISAを利用すれば非課税になります。
つみたてNISA利用の具体例
たとえば通常の投資であれば、
- 投資で100万円の利益を得た
- 利益に対して20%、約20万円の税金をとられる
- 手元には100−20=80で、80万円しか残らない
ですが、つみたてNISAを利用すれば、
- 100万円の利益を得た
- 税金がかからない
- 手元には100万円がまるまる残る
という具合になります。
こんなお得な制度、利用しない手はありません。
つみたてNISAの非課税期間は20年、年間40万円まで
「利益が非課税になるなら、ずっとつみたてNISAで投資をしたい!」と思うところですが、残念ながらつみたてNISAにはいくつかの制約があります。
最も特徴的な制約は、
- 非課税期間は20年間
- 年間の投資額は40万円まで
です。
20年間で、毎年40万円ですので、MAX800万円までの投資額で得た利益が非課税となります。
年間40万円を月に換算すると、毎月33,333円がMAXのつみたて額となります。
MAXつみたてのシミュレーション
「20年間で800万までの投資額なら、大した資産にはならないかな」と思った方は、以下のグラフを見てください。
- 毎月33,300円つみたて
- 運用利回り5%
- 20年間運用
を想定した運用シミュレーションを表したグラフです。
運用利回りは当然変動するものですが、ここでは米国株インデックスファンドの直近20年間の平均利回りを参考に5%と仮定しました。

青い部分が元本で、20年間で約800万円貯まっています。
そのうえの黄色い部分が運用で得た利益で、569万円となっています。
資産総額は1368万円で、800万円の元本の約1.7倍もの資産をつくりあげています。
毎月33,300円の貯金であれば20年間で800万円にしかならないものが、運用することで1.7倍の1368万円に化けます。
通常の投資であればここから約20%、約273万円が税金として引かれますが、つみたてNISAを利用すれば非課税となります。
つみたてNISAで買える投資商品は優良投資信託のみ

「投資信託」という投資商品は現在日本国内に約6000本も存在します。
金融庁はその6000本のなかから様々な条件でつみたてNISAに適した投資信託を選んでいますが、その数はわずか200本ほどです。
選ばれし約200本の投資信託とはどういったものなのでしょうか。
超ざっくりと言うと、その特徴は「ぼったくり投資信託がない」ということです。
つみたてNISA適格商品の条件
つみたてNISAの適格商品であるためには、いくつかの条件があります。
主な条件としては、
- 販売手数料ゼロ
- 信託報酬が一定水準以下(国内インデックス投資信託であれば0.5%以下)
- 信託契約期間が無期限または20年以上ある
- 毎月分配しない
といった条件があります。
ちょっとわかりにくいと思うので意訳すると、
- 不要な手数料はとらない(ぼったくらない)
- 長期つみたてに適している
- 毎月分配しないから資産(元本と利息の総額)が増える速度が早い
というわけです。
つみたてNISA適格商品の一例
つみたてNISA適格商品で著名なものには以下の商品があります。
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
なかでもおすすめは楽天・全米株式インデックス・ファンド(通称:楽天VTI)で、著者である僕も毎月つみたてNISAでつみたてています。
楽天VTIの特徴については、【おすすめ投資信託】楽天VTIはいくらから買える?特徴と魅力でくわしく解説しています。
つみたてNISAはネット証券ではじめよう

つみたてNISAをはじめるためには自分の証券口座を持つ必要があるので、まずは証券会社で口座を開設しなければなりません。
ここで最後にひとつだけ注意点があります。
注意点は「つみたてNISAをはじめるなら、必ずネット証券で口座開設しよう」ということです。
口座開設のために銀行や駅前の証券会社にいくと、不要な商品を長々とセールスされるはめになります。
そもそもメガバンクや大手の証券会社では取り扱い商品が少ないです。
おすすめのネット証券は、楽天経済圏の方であれば楽天証券 で、それ以外の方は SBI証券 です。
関連記事:【最短】SBI証券の口座開設手順をわかりやすく解説
まとめ(2022年からつみたてNISAをはじめよう)
今回はつみたてNISAの概要について解説しました。

つみたてNISAで投資をはじめるのは、資産形成の第一歩です。
2022年から着実に資産をつくりはじめて、豊かな人生を生きましょう!