銀行や証券会社などの窓口で、金融商品(株や投資信託)を買ってはいけない理由をわかりやすく解説
【投資するならネット証券一択】窓口で金融商品を買ってはいけない理由

銀行、郵便局、保険会社など生活に身近な様々な場所で金融商品(投資信託など)が販売されています。
投資をするならこれらのどこで買うのが正解なのでしょうか?
結論からいうと、ネット証券です。
ネット証券とは楽天証券やSBI証券などのように実店舗を持たず、ネットでの取引に特化した証券会社のことです。
逆に買ってはいけないのは、銀行や実店舗のある大手証券会社など、いわゆる「窓口」のある金融機関です。
はむちー、銀行で投資信託を勧められるの巻

ねぇねぇ、こたん〜。
今日銀行に行ったら投資信託を勧められたよ。

ええっ?それで?買ったの?

買ってないよー。だって一応こたんに相談した方がいいかなと思ってさ。
おうちの人に相談しますって言って帰ってきた。

(ホッ)エライね、はむちー。

ん?エライ?
それより銀行のお兄さん、超親切でいい人だったよ〜!

あのね、はむちー。
お兄さんは親切だったかもしれないけど、
銀行や証券会社の窓口で勧められる投資信託は全然親切じゃないんだ。
はむちーが銀行窓口で投資信託を勧められたようですね。
幸いまだ買っていないようです。
なぜ窓口で投資信託などの金融商品を買ってはいけないのでしょうか?
なぜ窓口で株や投資信託を買ってはいけないのか

銀行などの窓口で金融商品を買ってはいけない理由は以下の2つです。
- 手数料が高すぎる
- 次々と商品を勧められる
それぞれ深堀りしていきましょう。
手数料が高すぎる
窓口で金融商品を買ってはいけない理由の1つ目は、「手数料が高すぎる」からです。
後ほど具体例を解説しますが、ネット証券に比べて銀行やリアル店舗を持つ大手証券会社では手数料がとても多く取られます。
どれほど投資の運用成績がよくても、手数料が高ければ高いほど手元に残る利益が目減りしてしまいます。
お金にお金を生んでもらうために投資をするのに、お金がタダ働きになってしまうのです。
これでは投資で最重要な複利のチカラも働いてくれません。
複利の効果については、【投資で最重要な複利のチカラ】複利のチカラを味方につけて資産形成で詳しく解説しています。

次々と商品を勧められる
窓口で金融商品を買ってはいけない理由の2つ目は、「次々と商品を勧められる」からです。
銀行や証券会社の窓口で投資商品を買う場合、「気軽に相談できる」というメリットこそありますが、それ以上にデメリットの方が大きすぎます。
窓口の人はさすがは営業マンですから、とにかく話が上手いです。
親切に話を聞いてくれた上で面と向かって勧められれば、返報性の原理が働いてつい買う必要のないものを買ってしまう羽目になります。
返報性の原理は、人間の持つ心理のひとつ。
人は他人から何らかの施しを受けた場合に、お返しをしなければならないという感情を抱くが、こうした心理をいう。この「返報性の原理」を利用し、小さな貸しで大きな見返りを得る商業上の手法が広く利用されている。
引用元:Wikipedia 返報性の原理

んー、たしかにあのままもう少し銀行にいたら買ってしまってたかも。

対面でグイグイ勧められたら、冷静な判断もできなくなるしね。
窓口で買ってはいけない具体例

窓口で投資商品を買ってはいけない理由の具体例を見ていきましょう。
手数料比較
著者こたんが以前証券会社の窓口で勧められた商品に、「キャピタル世界株式ファンド」という投資信託がありました。
近年の株価の好調ぶりもあって運用成績は決して悪くありませんが、やはり手数料がよくありません。
目論見書を見てみると、購入時手数料の欄にはこう書いてあります。
目論見書・・・購入する投資信託についての重要事項を説明した書類

販売会社にお問い合わせいただくか、手数料を記載した書面をご覧ください。なお、手数料率の上限は、購入申込受付日の翌営業日の基準価額に対して3.3%(税抜3.00%)です。
購入時手数料は、商品および関連する投資環境の説明、情報提供等、ならびに購入に関する事務コスト等の対価として、販売会社にお支払いいただく費用です。
引用元:キャピタル世界株式ファンド 目論見書
「投資環境の説明、情報提供等、ならびに購入に関する事務コスト等の対価」として購入代金の3.3%も取られます。
投資環境の説明、情報提供なんて、せいぜいネットで見られる目論見書の内容を口頭で聞かせてくれただけです。
3.3%といえば仮に100万円投資信託を購入したら3万3千円。
100万円が投資信託を買った時点で96万7千円になってしまいます。
また仮にその年の運用利回りが3%だとすると、1年目の運用成績は手数料の分でマイナスになってしまいます。
この購入時手数料は、楽天証券 や SBI証券 などのネット証券では無料です。
窓口(銀行・証券会社) | ネット証券(楽天・SBIなど) | |
購入時手数料 | 3.3% | 無料 |
口座開設の手順は、【最短】SBI証券の口座開設手順をわかりやすく解説をご覧ください。

窓口の担当者は顧客の利益に関心がない

銀行や証券会社の窓口の担当者は、顧客の利益には関心がありません。
彼らが関心があるのは手数料だけです。
これは決して窓口の担当者の方が悪いわけではありません。
そもそも銀行や証券会社の窓口の仕事のゴールが、わたしたち投資する側の利益とは結びついていないことが原因です。
彼らはわたしたちが投資信託を買うときの手数料、または株を売買するときの手数料によって収入を得ているのです。
株であればもし窓口の担当者のアドバイスに従っていれば、ひたすら買いと売りを繰り返すことになります。
窓口では相談できるメリットもあると前述しましたが、これでは相談になりません。
そしてもしもアドバイスに従っていたのに利益が出なかった、マイナスになった場合でも「投資は自己判断です。リスクの説明は十分にしています」としか彼らも言いようがないのですから、そもそも窓口には近づかない方が良いのです。
まとめ
それでは今回のまとめです。
- 窓口(銀行や証券会社のリアル店舗)で金融商品を買ってはいけない
- 理由①手数料が高すぎる
- 理由②次々と商品を勧められる
- 投資をするならネット証券一択!

投資をするならネット証券!よくわかりました!