
投資信託ってたくさんあるけど、なにを買ったらいいのかな?
どうやって選んだらいいんだろう?
こんなお悩みを解決します。
- 約6,000本ある投資信託の中から「よい投資信託を選ぶための8つの条件」を解説

投資初心者のはむちーです。
今日もよろしくお願いします!

今日もはむちーにわかりやすい解説を心掛けていくね!
【よい投資信託8つの条件】おすすめの選び方をわかりやすく解説!
まずは結論からいきます。
よい投資信託の条件は以下の8つです。
- インデックス・ファンド
- 米国株
- 手数料が安い
- 実績がある
- 純資産総額が増えている
- ベンチマークとのズレが少ない
- 償還日設定がない
- 毎月分配しない
順番にサクッと深掘りしていきましょう。
インデックスファンド
1つ目の条件は「インデックスファンド」です。
投資信託にはインデックスファンドとアクティブファンドの2種類があります。
インデックスファンドは日経平均やダウ平均株価などの株式指数に連動することを目指した投資信託です。
対してアクティブファンドは株式指数を上回る利益を目指した投資信託です。

指数を上回る成績を目指しているアクティブファンドの方がいいんじゃないの?

うんうん。そう思うよね。
ところがそうとも言えなくてね。
アクティブファンドは短期的にはインデックスを上回るリターンを上げることもありますが、以下のようなデメリットがあります。
- 「指数を上回る利益を目指している」という性格上、インデックスファンドに比べて運用のプロに支払う手数料が高い
- 利益を上げても手数料が高すぎて非効率な場合が多い
- 長期的に安定して指数を上回るリターンを得るのは難しい(歴史が証明している)
というわけで、長期的に見ればインデックスファンドに勝るアクティブファンドはないのです。
米国株

2つ目の条件は「米国株」です。
今後日本はますます少子高齢化が進むことが予測されています。
国土交通省が発表している日本の人口の長期的推移です。

歴史を振り返ると、人口が減っていく国は例外なく衰退しています。
日本の人口減が近い将来に劇的に改善されることは予想しにくく、日本株が今後の成長性に乏しいのは間違いないでしょう。
その点アメリカは今もなお人口を増やし続け、成長し続けています。
また新興国株という選択肢もありますが、新興国株は今後の予測がつけづらいという点が否めません。
現時点で長期投資の投資先としてふさわしいのは、基本的には米国株です。

大好きな日本だけど、今後の成長は乏しいのね…

日本を好きな気持ちと、日本を投資対象とするのかは別の話かもしれません。
手数料が安い

3つ目の条件は「手数料が安い」ことです。
投資信託の購入、保有、売却にかかるコストは以下の通りです。
- 買付手数料(購入コスト)
- 信託報酬(保有コスト)
- 信託財産留保額(売却コスト)
- その他信託報酬以外の実際の運用にかかる費用
このうち買付手数料(購入時手数料)と信託財産留保額は0円が基本ですので、あとは「信託報酬をいかに安く抑えるか」です。
もちろん購入はネット証券一択です。
ネット証券一択の理由は、【投資するならネット証券一択】窓口で金融商品を買ってはいけない理由でわかりやすく解説しています。

おすすめのネット証券は、
▶︎楽天証券
▶︎ SBI証券
の2社です。
手数料(コスト)をいかに安く抑えるかは投資ではとても重要なポイントです。
実績がある

4つ目の条件は「実績がある」ことです。
投資信託は次々と新商品が販売されますが、新商品の場合は
- 実際の費用(手数料)が見えない
- 販売直後が高値の可能性がある
といったデメリットがあります。
(過去の実績の見えない)新しい投資信託には手を出さず、複数年の実績のある投資信託を選びましょう。

信頼と実績が大事なのね・・・
純資産総額が増え続けている

5つ目の条件は「純資産総額が増え続けている」ことです。
純資産総額=投資信託に組み入れられている株式・債券の時価評価 + 株式の配当・債券の利息 − 運用コスト
純資産総額は投資信託の人気と実力を表すバロメーターであり、これそのものが投資信託の規模を表す数字です。
上の図はeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の基準価額と純資産総額の推移を表すグラフで、グラフの下側のクリーム色に塗られた部分が純資産総額です。
2020年に入ってコロナショックで基準価額(投資信託の値段・株価のようなもの)が大きく下落しているにも関わらず、純資産総額はほとんど減っていません。
ここで大事なポイントは、純資産総額が大きいか小さいかではなくて、「増え続けているかどうか」です。
純資産総額が増えていないファンドは、
- 資金力がないから積極的に分散投資ができない
- 無理に分配金を出している
といったネガティブ要素が考えられ、最悪の場合には償還されて運用が強制終了されてしまう場合もあります。
償還された場合は、
償還時点の基準価額×償還時点で保有している口数
で償還される金額が決まるため、その時点で投資元本を下回っていた場合でも当然元本保証はありません。
必ず純資産総額の増え続けている投資信託を選びましょう。
ベンチマークとのズレが少ない

6つ目の条件は「ベンチマークとのズレが少ない」ことです。
ベンチマークとは元々測量用語で「水準点」を示す言葉で、投資の世界では運用成績の比較のための指標を表します。
S&P500やNYダウ、日経225など、インデックスファンドが採用している指数がベンチマークとなります。
投資信託 | ベンチマーク(採用している指数) |
---|---|
eMAXIS Slim米国株式 | S&P500 |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | CRSP USトータル・マーケット・インデックス |
eMAXIS NYダウインデックス | NYダウ |
ベンチマークとのズレの少なさは投資信託の良し悪しを評価する重要なポイントです。
償還日設定がない

7つ目の条件は「償還日設定がない」ことです。
純資産総額の項目でも解説しましたが、償還されてしまうと
- 運用がストップしてしまう
- 償還された時点で利益が出ていたら課税される
こうした要素は投資で最重要な複利効果を弱めてしまいます。
必ず償還日設定がない投資信託を選びましょう。
ただし償還日設定がない投資信託でも、
- 人気がない
- 運用成績が悪い
こういった投資信託は償還されてしまう可能性があるので注意が必要です。
毎月分配しない

8つ目の条件は「毎月分配しない」ことです。
分配金と似た言葉で配当金がありますが、両者はまったくの別物です。
- 配当金・・・会社が得た利益の一部を株主へ還元するもの
- 分配金・・・投資信託の純資産総額を切り崩して分配されるもの
分配金は投資に充てるべきお金を切り崩しているわけですから、当然複利効果が弱まります。
分配金をもらってばかりでは、肝心の元本がいっこうに増えません。
複利効果の大切さについては、【投資で最重要な複利のチカラ】複利のチカラを味方につけて資産形成でわかりやすく解説しています。

8つの条件すべてをクリアしている投資信託
8つの条件が出揃ったところで、「よい投資信託8つの条件」をすべてクリアしている投資信託をひとつご紹介しておきます。
それは楽天・全米株式インデックス・ファンドで、通称楽天VTIといわれる投資信託です。
著者こたんも毎月購入してつみたてています。
楽天VTIの特徴と魅力については、楽天・全米株式インデックス・ファンド、いくらから買える?でくわしく解説しています。

最後に、初心者の方には今回ご紹介した「良い投資信託8つの条件」に適合する投資信託を、つみたてNISAで運用していくことをおすすめします。
つみたてNISAは毎年40万円までの投資額で得た利益が、20年間非課税になるというお得な制度です。
くわしくは2022年からはじめよう【つみたてNISA】初心者ガイドで簡潔に解説していますので、こちらもあわせて読んでみてください。

まとめ
それでは今回のまとめです。
よい投資信託8つの条件
- インデックスファンド
- 米国株
- 手数料が安い
- 実績がある
- 純資産総額が増え続けている
- ベンチマークとのズレが少ない
- 償還日設定がない
- 毎月分配しない

よーし、8つの条件ピッタリの投資信託を探していくぞー!

そうだね、はむちー。
この8つの条件を参考にすれば、よい投資信託を選べます!
今回は以上です。